老人ホームの日々是晴れ、曇り日記

医師の訪問診療に同行する薬剤師です。老人ホームに入る前の準備や日々の頭の中を綴ってます。

そばにいて欲しい

人間ってそれなりに社会と関わらないと寂しいものだと思う。

自身、普段からおひとり時間を楽しんでいる方であると思うがこんな私にも

「なんか疎外期間が長い」

っと感じる時が定期的にやってくる。

私にとって疎外期間が長いと言うのは、家族以外の他人ときちんと関わり会話をした時期がかなり前になってしまったとことを指す。

会社に勤めているのでワイドショー的な表面的な会話はあるが、ちょっと自分が抱えている感情を吐露したり、相手の気持ちを真剣に考えて耳を傾けるという行為がおざなりになってしまう。正確にはおざなりにしている面がある。

 

人の悩みに付き合い、自分の悩みに付き合わせるにはいろいろタフでなければならないので意識的に人との真剣な接触遠ざけている時期が私にはある。

ところが人間って勝手。

自分が寂しくなると夜な夜な穴倉から這い出てくる動物のように外界に出て、「ねーねーかまって…」がはじまる。

しかし、こんな付き合い方は大人になると通用しなくなっているのだ。

段々と心通わす友人は減り、それ以前にそれぞれの状況や環境が違い過ぎて共通の話題が乏しく近況報告会でバイバイのパターン。

寂しいでは無いか!

っと怒りに似た哀愁を自分にむけても解決しない。

なので今多いに期待している未来予想図がある。

3Dホログラムだ。

空間に立体的に絵が浮かび上がるあの技術。

そこに人工知能を搭載して人間との会話を可能にするのだ。そしてその立体空間には自分がそばにいて欲しい人を投影する。

最高では無いか。

ご飯食べながら「ねー聞いて、今日会社でさー◯⬜︎△・・・」

の話にいつでも好きな時に付き合ってくれるお相手。

AIならではの気の利いた返事を時々返してくれたりするとなおヨロシイ。

最高だ。

私が施設に入るまでには是非とも作って欲しい。