老人ホームの日々是晴れ、曇り日記

医師の訪問診療に同行する薬剤師です。老人ホームに入る前の準備や日々の頭の中を綴ってます。

いくつになってもある。恋愛事情。

流石にあからさまな行為まではみた事は無いが、やはりあるのだ。認知症になってもいくつになっても本能が覚えている感情が。

『やはり』と言うのはそれなりの確信があったのだった。

あるニュースが私のホームグラウンドである薬局内で、ヒソヒソと面白おかしくちょっとした話題になった事があった。

‘老人ホームへの性接待斡旋業の女性経営者逮捕’ 

 

なんとその経営者本人が50代で本人自らも出向いていたというからさあ大変。

うちの局内の女性陣はにわかに色めき立ち「あたし達も今からでも売り物になるんじゃね?」的な発想に至っている。

そうなると次はどこまでサービスしていくらの対価が貰えるのかと言う考えに及び、その思考の一環から「一体老人ホームの老人たちはどの程度の人達なのか・・・」と言う好奇心に辿り着き、今度は施設に出入りしている私に様子を聞きに取り巻きが出来たと言う始末。

私はあくまで外部から時々内部を覗き見している程度なのでこの辺の話は施設で直接働いているヘルパーさんやナースに話を伺った方がよっぽど核心に近いと思うが、おそらくと言う程度では書ける。

人の温もり

それを欲しがっていると思う。

結婚相談所で婚活しているシニアは性に盛んであり、しばしば女性との温度差でトラブルになるようだが、施設に入所している方々は誰かに手を握って欲しいとかちょっと優しくして欲しいとかそう言うサービスだと思う。これからロボット介護が盛んになってもこの‘温度’がもたらす安心感だけは人間にしか出来ないだろう。

その話題の矢先。

出入りしている施設で女性間の恋愛トラブルでホーム内が険悪状態なのと聞いた。

聞けば、ご夫婦で入所してきた90代。

姉妹で入所してきた70代の妹さんの方が旦那さんの方に目をつけ、奥さん居ようが猛烈アタック‼︎それを見たお姉さんが「情けない😢」と言って大泣き。奥さん脳梗塞で倒れてしまう始末。若干認知症入っているがその辺はもう人間の本能丸出しになるのが‘老い’と言うもの。収集つかない。

イケメンドクターに往診医が変わった途端に女の入所者さん達が口紅💄し出した事あったもんなぁ〜。

わたしらよりよっぽどアピール上手なんじゃ無い??